米国株ETFは過去の実績からも高いリターンが期待できます。特に人気の高い、VOOとVTIの違いを見ていきましょう。
どちらが良いか結論を先に言ってしまいますと、どちらでもいいです。
VOOとVTIとは
いずれも米国株に分散投資する点では同じですが、違いは分散度合いです。
- VOOは、S&P500連動を目指し約500銘柄に絞られている
- VTIは、米国の上場企業ほぼ全てに投資する
比較
VOOとVTIの基本情報、構成、リターン、リスクについてそれぞれ見ていきます。
基本情報
VOO | VTI | |
設立 | 2010年9月 | 2001年5月 |
規模 | 1470億ドル | 1430億ドル |
保有銘柄数 | 500 | 約3500 |
分配利回り | 1.79% | 1.76% |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
分配利回りはほぼ同じ、経費率も全く同じで非常に安いです。
構成比
VOO
VTI
若干比率の差はありますが、上位セクタ―はほぼ同じです。
バンガード社のファクトシートに則って記載していますが、分類項目名のバラツキがあります。例えば「情報技術」と「テクノロジー」は同じものとみてよいので、頭の中で変換しつつ見てください。
リターン
大きな差はありませんがVOOの方が若干パフォーマンスが高いです。
結論
一番の違いは分散度合いと言いましたが、もう少し具体的にいうと、VOOは大型株のみで、VTIには2割ほど中小型株が入っているという違いです。
しかし、パフォーマンスもコストもほとんど同じと言っていいので、どちらを選ぶかは好みです。米国全体が今後も長期的に成長するのであれば、いずれもほぼ同様の高いパフォーマンスが期待できるでしょう。
ちなみに、僕はVTIではなくVOOを定期買付しています。500銘柄でも十分に分散が効いているし、不安定で倒産リスクが相対的に高い中小型株に賭けるよりも、経営が順調な企業に順張りで投資するシステムであるVOOの方が投資効率が良いと思うためです。長期で見るとわずかにVOOの方がパフォーマンスが高いのは、その辺の差ではないかなと思います。