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債券・金は安全資産か?ビットコインは?

前回の記事で、債券ETFとコモディティETFについて紹介しました。債券や金は安全資産と呼ばれ、景気後退局面で好まれる傾向にあると言われますが、本当に安全と言える資産なのか、検証してみたいと思います。

ショック相場での債券・金・ビットコインの値動き検証

債券ETFとコモディティETFのショック相場時の動きを見てみましょう。直近のショック相場として、2008年のリーマンショックと2020年のコロナショックを取り上げて検証します。

2008年リーマンショック


赤:S&P500青:BND(主に米国債ETF)オレンジ:VGIT(米中期国債ETF)
水色:JNK(ジャンク債ETF)黄色:IAU(金ETF)

2008年のリーマンショックによる急落直前からの動きを見ています。S&P500は2008年10月に-30%下落、2009年3月に2番底をつけ-50%近くまで下落しました。BND(債券)は最初の急落で-8%まで下落しましたが、その後すぐに価格を戻し、株価が2番底をつけた2009年3月は無反応でした。ショック相場での債券の強さがみてとれます。IAU(金ETF)は株価の急落から少し遅れて、-15%まで下落しましたが、その後は価格をどんどん上げていき、+45%まで上昇しました。確かに資金の逃避先として金が選ばれていることが分かります。

参考までに、水色は高リスクのジャンク債を集めたETFのJNKのチャートも出しています。ジャンクな債権は結局株価と相関した動きになるようです。

2020年コロナショック

赤:S&P500青:BND(主に米国債ETF)オレンジ:VGIT(米中期国債ETF)
水色:JNK(ジャンク債ETF)黄色:IAU(金ETF)

基本的な値動きは同じです。BNDは格付けランクの低い債券が若干混ざっている一方、オレンジ色のVGIT(米中期国債)は米国債のみなので、ショック相場でも無反応で、高い安定性がみてとれます。リーマンショック時は未設立だったETFなので、ここで初めて真価を発揮しました。金はリーマンショックと同様、株価につられて若干下落しますが、少しのタイムラグの後、急上昇しています。

ビットコインの値動き

ついでなので、ビットコインも入れてみました。下の画像のピンク色です。

荒ぶっていますが、これは市場規模の小ささと、信用の低さのためだと考えられます。ショック相場では「ビットコインが電子ゴミになる!」などと言って過剰反応してしまうが、少し時間を置くと、金と同様に希少性のあるコモディティとしてビットコインに投資する人が増え始めるという流れです。

一部ではビットコインを「デジタルゴールド」と呼ぶこともあるようですが、まだまだその役割を果たせるようなチャートにはなっていません。しかし、人々の信頼が高まり、市場規模が大きくなれば、将来的には金と同じような値動きになりそうな予感はします。

まとめ

ショック相場時のそれぞれのアセットの値動きは以下のようになります。

  • 債券は、ショック相場の最初のクラッシュでわずかに下落するが、直ぐに価格を戻し、値動きが安定する。株価が2番底をつけるような動きになっても債券は無反応。
  • は、ショック相場の最初のクラッシュで債券よりもやや大きめに下落するが、しばらくすると価格を戻し、さらにショック前よりも価格を上昇させる。
  • ビットコインは、ショック相場で株価以上に急落するが、時間経過とともに反発する動きも強くなってくる。歴史が浅いのでまだまだどのような存在になるか不確定だが、金と同様の資産になる可能性はある。

市場に過熱感がある時は、株式を徐々に債券ETFや金ETFに移していき、クラッシュが起きたらしばらく様子を見た後に債権ETFを売って、株式、金、ビットコインに分散投資していくのが効率がよさそうです。実際、タイミングを計るのは難しいんですけどね。

現在、現金をたくさん持っているけど、既に市場に過熱感があって、今から株を買うのは怖いという人も、とりあえず現金ではなく債券ETFを買っておく方が資金効率は上がりますので、検討してみてください。

 

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クロノ レイ
クロノ レイ
ミレニアル世代 / 現役会社員:東証一部上場企業勤務。コーポレートガバナンス、リスクマネジメント関連業務に従事 / 投資歴7年くらい:特別な才能や知識があるわけではないけれどボチボチ増やしています / 心理学修士 (2020年9月現在、法人設立、不動産事業の準備などで多忙につき、ブログ更新頻度は激減します。年末から来年年初くらいには落ち着くと思いますので、その辺の話も記事にさせて頂きます。)