仮想通貨(暗号資産)

仮想通貨はどこで買えばいいのか【ややこしすぎる現物とFX・販売所と取引所の違い】

コロナショック以降全ての金融資産が値上がりしていますが、株価以上のペースで上昇している仮想通貨に興味を持つ人が少しずつ増えてきています。

これから仮想通貨を始めようとしている人が、どの会社を使って口座開設すればよいのかとネット検索すると、多数のランキングサイトや詳細な比較サイトが出てきます。でも、情報量が多すぎて選ぶポイントが分かりにくかったり、情報が多いわりに大事なことが書かれていなかったりして、調べるのに苦労します。僕も当初は混乱して、実際口座開設したけれど、やろうと思ったことができずに何度か会社を乗り替えています。

網羅的な情報はググればたくさん出てきますが、これから仮想通貨を始めようとしている人が知りたいのは、口座を開設する会社を選ぶポイントと、具体的にどういう人はどの会社を選べばいいのか、ということだと思うので、この記事では僕なりに重要なポイントにだけ絞って説明します。この記事を一通り見てもらった上で口座開設すれば、僕のように遠回りしなくて済むと思います。

現物とFX

仮想通貨を取引する場合、現物取引をするのか、FXをするのかという選択があります。どちらを選ぶかは、仮想通貨を長期保有したいのか、デイトレードしたいのかで変わります。

現物

その名の通り現物を買うこと。現物を保有すること自体にコストはかからないので、長期保有向けです。気にすべきは、売買時の手数料をいかに抑えるかですが、それは後の項目で説明します。

ちなみに、仮想通貨が長期的には大きく値上がりすることを見越して、現物を長期保有する人を、俗に「ガチホ勢(ガチでホールドする人達)」と言います。米国株長期投資と考え方は同じです。

 

FX

これは外貨のFXと同じ取引方法です。現物のやり取りはせず、売買を仮定して取引をするということです。例えば、100万円で1BTCを買って、120万に上がった際に売り決済すれば、差額の20万円が得られますが、この間に実際のビットコインのやり取りは発生していません。

もう一つの大きな特徴は、レバレッジを掛けられることです。現在の日本の取引所ではレバレッジ最大4倍までです。100万円の資金があれば、400万円分仮想通貨を売買できるということです。これにより、利益も損失も4倍になります。

また、FXでは高い時に売り注文をして、安くなったら買い決済をすることで、利益をあげることもできます。

上昇局面でも、下落局面でも儲けられるなら、現物よりFXがよいと思われるかもしれませんが、手数料の問題があります。大体、どの会社もレバレッジ手数料を0.04%/日(100万円を1日保有で400円)と設定しています。これは、年率換算で14.6%になるので、長期保有には明らかに向いていません。

まず、あなたが仮想通貨を長期保有したいのか、デイトレードをしたいのか整理しましょう。

  • 長期保有なら現物
  • デイトレードならFX

FXは、「レバレッジ取引」とも呼ばれることが多くて紛らわしいです。厳密には、レバレッジ取引という言葉はFXよりも広い意味の概念になりますが、とりあえずは、レバレッジ取引≒FXと思っておいて大丈夫です。

現物を買う方法:販売所と取引所の違い

次に、長期保有のために現物を買いたいという人が知っておくべきポイントを説明します。仮想通貨を取扱う会社の口座を開設し取引画面に行くと、販売所取引所の2種類があることに気づきます。これも始めて見る人にとっては、混乱する原因になっています。違いを見ていきましょう。

販売所

販売所は、運営会社との間で売買する場所です。

特徴としては、買値と売値の差(スプレッド)が大きいです。つまり、高く買わされて、安くしか売れないということです。会社によって違いますが、ビットコインなら買い価格の3~6%ダウンが売り価格になっています。1BTCが125万円とすると、買った瞬間に7万円損しています。アルトコインはもっとスプレッドが大きいです。

コスト面から、基本的には販売所は使わない方が良いと思います。

取引所

一方、取引所は他ユーザーとの間で売買します。と言っても、他のユーザーと1対1で価格交渉するようなことはしません。

右の画像のような「板」と呼ばれるところに常時他のユーザーの注文が大量に流れていますので、そこへ自分の注文を出して売買するイメージです。これを「板取引」と言います。例えば、125万円で1BTCを買いたいと注文を出すと、システム側でその価格に近い売り注文を自動的にかき集めてくれて、1BTC分購入できるということです。

そのような取引方法のため、若干狙った価格、数量からずれることもありますが、手数料は販売所に比べれば無視してよいほど小さいです。手数料なしの会社もあります。

現物が買いたいなら、このタイプの取引所がある会社を選ばなければいけません。

現物を買うなら、販売所ではなく、取引所がある会社を選ぶべき

大手4社から選ぶ

では、現物とFX、販売所と取引所の違いが分かったところで、信頼できる国内大手4社を見てみましょう。

社名
現物
FX
販売所 取引所
Coincheck
bitFlyer
※2020.05.01以降の
新規ユーザーは不可
GMOコイン
DMM
ビットコイン

続いて、対応銘柄を見ておきましょう。特にアルトコインの取引をしたい人は、対応銘柄を気にする必要があります。ビットコインだけを売買するつもりなら無視して大丈夫です。

社名
現物
FX
販売所
取引所
Coincheck BTC、XRP、ETH、
BCH、XEM、FCT、
LSK、LTC、ETC、
XLM、MONA、QTUM
BTC
bitFlyer BTC、ETH、ETC、
LTC、BCH、MONA、
LSK、XRP、BAT
BTC、ETH BTC
※2020.05.01以降の
新規ユーザーは不可
GMOコイン BTC、ETH、XRP、
BCH、LTC、XEM、
XLM、BAT、OMG
BTC、ETH、XRP、
BCH、LTC
BTC、ETH、XRP、
BCH、LTC、XEM、
XLM、BAT、OMG
DMM
ビットコイン
BTC、ETH、XRP、
ETH/BTC
BTC、ETH、XRP、
BAT、QTUM、XLM、
MONA、XEM、LTC、
ETC、BCH、ETH/BTC、
XEM/BTC、XRP/BTC、
LTC/BTC、ETC/BTC、
BCH/BTC、ETC/ETH
※表内は2020年8月現在
※2021年11月現在 コインチェック取扱い銘柄は以下の通りです。

販売所:BTC,ETH,ETC,LSK,FCT,XRP,XEM,LTC,BCH,MONA,XLM,QTUM,BAT,IOST,ENJ,OMG(16通貨)
取引所:BTC,ETC,FCT,MONA,PLT(5通貨)
※他の取引所も随時サービスを充実させていますので、各取引所のWebサイトで最新情報をご確認ください。

FX取引にbitFlyerを奨めているWebサイトがいまだにありますが、それは情報が古いです。法改正の関係で現在FXができるのは金融庁から「第一種金融商品取引業者」の認可を取得することが必要ですが、bitFlyerはその認可を現在取得できていないため、2020年5月1日以降の新規ユーザーはFX不可です。Coincheckも2020年3月13日にFXのサービス提供を終了しています。

結論:タイプ別オススメ会社

自分のやりたいことを整理し、会社選定のポイントを理解した上で、上記の表を見てもらえれば、選択肢を絞ることができると思います。

現物ガチホしたい人

現物ガチホをしたい人は、安く現物が購入できる「取引所」をもつ、Coincheck、bitFlyer、GMOコインの3社に絞られます。

ガチでガチホするつもりの人は、貸仮想通貨(レンディング)という年率最大5%で仮想通貨を貸し出すことができるサービスを利用するのも手です。レンディングサービスを提供しているのは、Coincheck(最大年率5%)かGMOコイン(最大年率3%)です。ただ、ボラティリティの大きい仮想通貨は、1日で5%くらい上下することは普通なので、レンディングをやるかどうかは好みだと思います。

bitFlyerは選択肢に入らないかというと、取引所の「板が厚い」というメリットがあります。これはつまり、取引所に流れている注文量が多く、素早く希望通りの価格・数量で売買しやすいということです。また、デモトレードができることもメリットです。最初は注文の仕方もよく分からないと思いますので、デモトレードで操作に慣れてから、実際の取引をするとよいです。

現物ガチホしたい人は
  • Coincheck、bitFlyer、GMOコインのどれでも大丈夫
  • レンディングもしたい人はCoincheckGMOコインを選びましょう
  • デモトレードで練習したい人は、bitFlyerを選びましょう

公式サイトは以下です。
コインチェック
bitFlyer
GMOコイン

FXをやりたい人

GMOコインDMMビットコインに絞られます。

現物も買いたい人は、取引所を持つGMOコインを選びましょう。DMMビットコインは他の会社と比較すると販売所の手数料が安いですが、取引所のコストの安さには敵いません。

初心者ではあまりいないと思いますが、多彩な通貨ペアでFXしたい人は、DMMビットコインを選びましょう。

国内会社でFXしたいなら

これからはじめる人は、現状GMOコイン一択です。

GMOコインなら、FXも現物ガチホもできます。レンディングもできます。

ちなみに、GMOコインには「レバレッジ取引」と「暗号資産FX」というよく似たサービスがありますが、できることはほぼ同じなので、「暗号資産FX」の方をやればOKだと思います。

公式サイトは以下です。
GMOコイン

中級者・上級者になってきたら
日本の仮想通貨FXは現在レバレッジ最大4倍で、間もなく2倍まで引き下げられようとしています。一方、海外取引所はレバレッジ最大100倍で追証無し(借金リスクなし)というのが一般的になりつつあります。中級者・上級者になってきたら、海外に目を向けてもよいと思います。現在、日本人が使用でき、規模が大きく信頼できる海外取引所はBybitくらいかと思います。

以上は2020年8月現在の情報です。状況が変われば、随時更新します。

ABOUT ME
クロノ レイ
クロノ レイ
ミレニアル世代 / 現役会社員:東証一部上場企業勤務。コーポレートガバナンス、リスクマネジメント関連業務に従事 / 投資歴7年くらい:特別な才能や知識があるわけではないけれどボチボチ増やしています / 心理学修士 (2020年9月現在、法人設立、不動産事業の準備などで多忙につき、ブログ更新頻度は激減します。年末から来年年初くらいには落ち着くと思いますので、その辺の話も記事にさせて頂きます。)