最近、投資商品として人気が上昇し続けているETFですが、なぜ人気なのか、注意点はあるのか、解説していきます。
ETFとは
ETF(Exchange Traded Fund)とは、「上場投資信託」と呼ばれるもので、投資信託と同様に投資家からお金を集め、証券や債券に分散投資してくれるものですが、投資信託はお金を預けるイメージがある一方、ETFは株式のように上場されているので一口いくらでリアルタイムに取引できます。
ETFと投資信託の比較
投資信託 | ETF | 株式 | ||
上場・非上場 | 非上場 | 上場 | ||
売買方法 | 取得価格 | 1日1回算出の基準価額 | リアルタイムの市場価格 | |
注文方法 | 基準価額をもとに購入 | 市場価格で成行購入/指値購入 | ||
コスト | 取得費用 | 販売手数料 | 売買委託手数料 | |
信託報酬 | ETFより高め | 投信より安い | なし |
メリット・注意点
メリット
- 投資信託同様に分散投資ができる
- 投資信託よりも手数料が安い
- 自由に売買が可能
投資信託同様に商品コンセプトに沿った比率で運用会社が分散投資してくれます。一般に人気の投資信託でも手数料(経費率)は0.15~0.4%くらいですが、ETFの人気商品では0.03~0.1%ほどで非常に安いです。また、株のようにリアルタイムで売買が可能ですし、いくらまで下がったら買い、いくらまで上がったら売りといった指値注文もできます。
注意点
- 分配金が再投資されない
- 積立投資ができない
ETFにおいても株の配当金に当たる分配金がもらえます。投資信託であれば、分配金を再投資してもらえるのですが、ETFはそのままお金で貰えます。そう聞くとお得な気がしますが、分配金に税金がかかってしまうことや、再投資を自分でしなければならない手間がデメリットと言えます。また、投資信託は積み立て投資ができますが、ETFはできないので、自分のタイミングで購入する必要があります。
投資信託よりも、ETFの方が自分の裁量が増えるということです。それをメリットとるか、デメリットととるかは、人によります。
ETFのタイプ
ETFは種類が豊富ですが、大体のタイプがありますので、それぞれ説明します。
バランス型
S&P500や全米、全世界への分散投資を行うタイプ。長期投資で安定したリターンが期待できる。
- バンガードS&P500ETF(VOO)
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
グロース型
NASDAQ連動や注目セクターなど成長性のある株式に投資するタイプ。大きな成長が見込める一方、不況に対しても大きく反応する可能性がある。
- インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET(QQQ)
高配当型
高配当銘柄を詰め込んだ銘柄。配当がチャリン、チャリン入ってくるのは嬉しい。他の銘柄に比べると、キャピタルゲインはあまり期待できない。
- SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)
- バンガード米国高配当株式ETF(VYM)
ちなみに、ETFは積み立て投資できないと書きましたが、唯一定期買付の仕組みを持っているのが、SBI証券です。僕はETFは割と好きな投資商品なので、定期買付できるSBI証券をメインに使ってます。