平常心の投資

投資煽りワード・フレーズ 6パターン【煽り耐性向上】

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投資に関して情報収集しようと思って、ニュースや動画、ブログを見ていると、感情をかき乱されるようなワードやフレーズがどうしても目に入ってしまいます。

こうした煽り言葉によって皆さんが不合理な投資判断をしない為に、パターンと対処方法を考えていきます。

期待・不安を煽るワード・フレーズ

最近はYouTuberやブロガーも露骨な煽りはしないように気をつけている人も多くなっていると思いますが、さりげなく煽る手法もありますので注意が必要です。いくつかパターンに分けて見ていきましょう。

ボラ煽り系

大きな価格変動が起きやすい状況を「ボラティリティが高い」と言いますが、これは大きな値動きがあった、あるいはこれから動きそうということを煽るパターンです。

  • 爆上げ
  • 暴騰
  • 暴落
  • 急落
  • ムーン

こうしたワードを見た人は、単純に焦ります。すぐに損切りした方がいいかも、まだ買ってないから早く買わないと、といったように考えてしまいます。ちなみに、最後の「ムーン」は仮想通貨界隈で使用されるもので、月まで届くような「爆上げ」という意味です。

ボラ匂わせ系

  • 機関投資家が動いているらしい
  • 海外の有名アナリストが○○年のチャートと似ていると言っている

ボラ煽り系の応用。尤もらしいことを言って、価格の急変を煽る。誰が言っているのか、分析内容はこじつけでないか要確認。

生前葬系

  • ○○は死亡
  • ○○はオワコン

一時期注目を浴びた投資商品が暴落した際に頻出。暴落の恐怖感を覚えた人々に、狼狽売りさせる効果がある。その投資商品が直ぐに値を戻し、結果的に買い場だったということもある。合理的な根拠を示しているか要確認。

俺すげぇ系

  • 爆益でました
  • ○億円稼ぎました
  • 配当だけで○○十万円稼いでます

投資の成功をひけらかし、人々の欲望を煽る。投資の成果を自分と他人で比較しても意味はありません。詳細なアセットアロケーション、ポートフォリオが公開されていれば、参考になるかもしれませんが、そもそも爆益が出たこと自体が嘘や誇張の可能性もあるので注意。

憧れさせ系

  • FIRE
  • 億りびと
  • 経済的自由

「FIRE」とは、Financial Independence Retire Early(経済的自立と早期リタイア)の頭字語。「億りびと」とは、2017年のビットコイン暴騰で巨額の利益を稼いでFIREした人を指し、映画「おくりびと」を引用した駄洒落。成功者を引き合いに出すことで、人々の欲望を掻き立てる。

テクニカル系

  • アセンディング・トライアングルだから暴騰する
  • フィボナッチの618で跳ね返されたからヤバイ
  • 三尊からの暴落が来る
  • エリオット波動の3波目だからもっと伸びる
  • 上昇雲なので下に抜ける
  • 明日は満月だから大きな動きがある

もはや何を言ってるのかわからないと思います。チャートの動きを読むテクニカル分析は、社会的な経験則と個人的感覚が綯い交ぜになった世界のようです。同じチャートを見ていても、人によって全然違うことを言っています。この世界に入るには、特殊な訓練が必要です。

 

これらの言葉が煽りに使われやすいと判るだけでも、感情を乱されたり、他人に行動を操作されるようなことはある程度防げるでしょう。

対処方法

こうした煽りワード・フレーズに対してどのような対処をすればよいか。端的には2つです。

見ない

手っ取り早いのは、感情を刺激する情報を見ないことです。

心理学の世界では、「刺激性制御(stimulus control)」と言って、行動のきっかけとなる刺激を操作することで、セルフコントロールできるとされています。これは難しいことではなく、例えば勉強中についついLINEが気になってしまうのであれば、スマホ自体を目の届かないところにしまい込んでしまう、といったことです。

長期投資ならアセットアロケーションを決めて、その通りに自動積み立てするだけだから、情報なんて必要ない、という考え方もありかもしれません。ただ、投資の知識は得られなくなります。

リテラシーを向上させる

もう一方はなかなか難しいことですが、情報を読み取る能力を向上させることです。一つの情報を鵜呑みにせず、字面に対して瞬間的に反応せず、背景を想像する必要があります。具体的な行動としては、以下のようなことです。

  • 根拠を確認する
  • 特定の人が言っていることだけを妄信せず、複数人の意見を聞く
  • 煽ろうとする人の意図を考えてみる

煽り言葉が使われているからと言って、その発言者に必ずしも悪意があるとは限りません。本人は注意喚起のつもりで言っている可能性もあります。また、根拠が明確な場合や、複数人が異なるアプローチで考えた結果、同じ結論になっているような場合は、役立つ情報かもしれません。有用な情報だけつまみ食いしましょう。

結論
  • 期待・不安を煽るワード・フレーズのパターンを大体頭に入れておくことで、煽り耐性が向上する
  • リテラシーを向上させる行動をとることで、自分にとって有用な情報だけ収集できるようになる

 

ABOUT ME
クロノ レイ
クロノ レイ
ミレニアル世代 / 現役会社員:東証一部上場企業勤務。コーポレートガバナンス、リスクマネジメント関連業務に従事 / 投資歴7年くらい:特別な才能や知識があるわけではないけれどボチボチ増やしています / 心理学修士 (2020年9月現在、法人設立、不動産事業の準備などで多忙につき、ブログ更新頻度は激減します。年末から来年年初くらいには落ち着くと思いますので、その辺の話も記事にさせて頂きます。)