僕自身は学生の頃、心理学を勉強していたので、人々(自分自身も含む)が投資に取り組む際に抱える悩みについて、心理学的な側面で考えたり、調べたりすることがあります。自分の心を上手くコントロールしながら、長い投資生活を楽しむために役立つ情報を発信していくことがこのブログを立ち上げた最大の目的です。
今回は多くの人が抱える以下のような悩みについて、考えていきたいと思います。
長期投資でコツコツ投資しようとしていたのに、欲を出して余計なことをして資金を溶かしてしまう。欲望はどのようにコントロールすればいいのか。
欲望を抑えられないのは、性格や気合の問題ではない
人間は欲望に振り回され、ダイエットも、資格の勉強も、資産形成も失敗してしまいます。それは、自分が弱い人間だからとか、意志力が弱いからだとか、考えてしまいがちですが、それは間違いです。
実際のところは、セルフコントロールの方法を知らないからということに尽きます。
人間に欲望があるのは当然です。そのエネルギーを抑制したり、生産的な活動に変換する方法を知る必要があるのです。
セルフコントロールには方法がある
セルフコントロールは、気合で欲を抑えるといった話ではなく、自己を制御する仕組みを作るということです。方法は様々ですが、自分を客観的に監視する仕組みを作ることや、欲望を刺激するものを排除すること等が挙げられます。
セルフコントロールに関わる論文は無数に発表されていますので、投資行動の視点も織り交ぜて、追々紹介していきます。
僕の場合:欲望を遊ばせることにした
じゃあ、僕自身が今現在どうしているか。
僕は元々好奇心旺盛で、リスクテイクしたくなる性格なので、放っておくとリスクの大きい投資対象や、あらゆる投資手法に手を出そうとしてしまいます。そのせいで投資初期のころは失敗も経験しました。
この自分自身の本来的な欲望は、完全には抑えられないと思い、出した結論は欲望を囲いの中で遊ばせてやることでした。つまり、自分の資金の8割は手堅い商品に投資し、残りの2割は自由にしてよいことにしました。
「8割 農耕:2割 冒険」作戦です。
自分自身でこのように決めたことで、資産を守りつつ、自分の欲望を発散させてやることができ、無理のないメンタル状態になったと感じます。
セルフコントロールの仕組みとしては、欲望を無理に抑えるのではなく、枠だけ決めてあげるという割と単純な方法です。ただ、2割冒険という部分に関しても、レバレッジ取引は1.5倍までとか、自分の中でルールはいくつかあるので完全に自由ではないですけどね。
- 投資の際に沸き起こる欲望は、正しい方法で抑制する必要がある
- 僕の場合は、欲望を無理に抑えるのではなく、枠を決めてその中に限って自由に遊ばせることにした
今回は僕の中のマイルールを中心に紹介しました。投資の世界には、YouTuberやブロガー、一見まともに見えるメディアまでもが、過度な期待や不安を煽り、人々の感情を揺さぶろうとします。そんな情報に触れなければいいのですが、情報収集をしているとどうしても目についてしまいます。そんな中でも、セルフコントロールしながら投資を継続するためのヒントとなる情報を、今後も発信していきたいと思います。